小林國雄の盆栽通販サイト
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重要なお知らせ

2011年04月24日
『春花園BONSAI美術館』休館日:毎週月曜日

新着情報

2011年10月15日
春花園BONSAI美術館の紹介ムービーを公開しました。[Sound by D∀D]
2011年10月01日
春花園特選、高級『盆栽鋏』の取り扱いを開始しました。
2011年07月28日
根岸産業製、銅製如雨露(じょうろ)の取り扱いを開始しました。
2011年04月24日
小林國雄の春花園盆栽オンラインショップオープン!


盆栽は四季折々の植物の美しい表現を見せてくれるとともに、修羅場に生きる命の尊厳を私に教えてくれます。
盆栽を始めて30年が経ち、盆栽に魅せられて美術館まで造ってしまいました。
盆栽の表情らしさを世界に広めたいとの願いから、日本のみならず、海外からの弟子育成に励んでおります。
- 小林國雄 -


~ 盆栽美術館について ~
日本の伝統文化を表現する盆栽は、日本が世界に示すことのできる芸術として、いま新たに注目を浴びています。
美しさとその内に秘められた自然の厳しさを表現した盆栽の素晴らしさを少しでも多くの人に味わっていただきたい、 そんな募る思いを結実させたのが盆栽美術館です。
盆栽は、室町時代にはじまる日本の伝統文化であり、現代では国際的にも高く評価される芸術になっています。
人と樹木と鉢が一体となり、自然界を盆器の上に小宇宙として再現され、人間と自然との共生理念と日本人の感性が創りあげたまさに究極の自然芸術です。
当美術館は本格的な日本建築の粋といえる美の空間と床の間飾りでゆっくりとくつろげるようにいたしました。
四季折々の盆栽水石、そして銘鉢をご鑑賞ください。


~ 盆栽芸術 -天- 刊行にあたり ~(発行日:2008年12月1日)
父が園芸農家を生業としていたので、私は子どもの頃から植物の中で育ちました。家業を継ぐため園芸学校に入学し、卒業後、父の後継者として草花栽培を五年程経験しました。そこで皐月との出会いがあり、盆栽としての皐月に魅せられ、いつしか園芸から盆栽の道にのめり込んでいきました。 そして盆栽にかかわればかかわる程、その奥深さに魅せられていったのでした。
しかし、そうした盆栽の美を追求する私の業と性によって、多くの盆栽を枯死させてしまった事もありました。
独学で始めた無知もあり、一本一本の木に対して心より申し訳ないと思っております。
盆栽のもつ芸術性をさらに高揚させたく、「景道」という盆栽を飾る作法を学び、片山一雨家元より薫陶を受ける機会がありました。盆栽は鉢との調和がもっとも重要であり、また展示する効果的な方法として「卓」を使うことは一つの約束事になっています。季節に合わせた「下草」や「添」、「掛軸」 などの取り合わせにより、格調と風趣を現わし出すことができます。
盆栽の美は、自然空間の美を凝縮させ、なおかつ時間経過の美を加えつつ充実させていく総合芸術であり、優雅、風趣、風韻、侘び寂、幽玄、神秘といった言葉が盆栽芸術を表現するものと考えます。
また幾百年の間、樹皮一枚で命脈を保っている盆栽の姿から、もののあわれと命の尊厳さを感じとることが出来ます。
私の盆栽行脚も思い返せばまたたくまに過ぎて行きました。寧日がないままに「啓雅亭」「無窮庵」と盆栽美術館を誕生させました。美術館には国境を越えて、海外からの盆栽愛好家が数多く訪れてくれます。 日本の盆栽に国際化時代が到来したことを痛切に感じる昨今です。
盆栽の世界に入って33年になる今年、還暦を迎えた節目として、今までにかかわった盆栽、盆器、水石、卓などの集大成を、本として出版することになりました。この本が盆栽を愛する方々に少しでも参考になれば幸いです。
日本が世界に誇れる盆栽の真の美を、広く世に紹介することはまさに私の宿命とも言えます。引退など私には有り得ないと心得ています。還暦とは、可能性への挑戦の一里塚だと己に言い聞かせて、精進していく所存であります。


~ 盆栽鑑賞 ~
盆栽は樹そのもの、樹形そのものも観賞の重要な要素であるには違いないが、鉢と一体となった総合美なくしては語れない。鉢との調和=鉢映りによってはじめて、盆栽はその独特の気品や風格を醸し出し、観賞価値が生れる。
鉢にはさまざまな種類がある。長方、楕円、正方、丸、木瓜式、輪花式・・・という大まかな分け方だけでなく、外縁、内縁、切立、隅入、撫角という縁の形、また、雲足、切足、段足という足の形、さらには袋式、胴紐などの 胴の形、これらの要素をさまざまに組み合わせて鉢が造られている。もちろん、泥物、釉薬物の色合いの変化もある。
盆栽は一つとして同じものがないから、このように鉢の種類が多いことも頷ける。換言すれば、樹にふさわしい鉢を選択すること(鉢合わせ)がいかに大切にされているかを物語る。鉢の選択と、用土を吟味した植え付け、さらに表土の苔張りを経て、盆栽の少宇宙がようやく完成するのである。
そして、盆栽を飾り、観賞する場合、樹形や樹格にふさわしい卓(や地板)が合わされる。卓の高さは飾る場所に応じ、見学者の目線の高さに合わせて調整される。
今日、展示会等の飾りでは、主木となる盆栽に加え、添え(草物、添景など)が配されるのが一般的である。また、床の間飾りでは掛軸が用いられることもある。盆栽を屋内に上げて観賞するのは古くからの伝統で、中世の盆栽詩 にはすでに盆紅梅が明るい窓際に飾られていたことが記されている。部屋中に春の色が満ち、人々は歓談し、あるいは自然との共生の境地を体得したのである。
自然に寄り添い、自然とともにあるという日本人独特の自然観は、いかに盆栽の観賞の方法や場所が変わろうと、 不変であるに違いない。


~ 樹種 ~
今日、盆栽に作られる樹種は約120種で、園芸品種や変種を含めると、もう少し増えるだろう。以外に少ないと 思われるかもしれないが、園芸が大流行した江戸後期の文化文政期(1804~1830年)以前は、わずか20種ほどに過ぎ ないと推測される。松(五葉松、黒松、赤松)、真柏、杉、富士松(落葉松)、梅、桜、椿、皐月などだが、残存 していないので不詳である。ただ、いずれにしても今日の盆栽樹種は飛躍的に増加したとはいえるのではないか。
貴族、武士、禅僧、文人墨客、さらに大衆へと盆栽愛好が広がるにつれ、人々はより四季折々の風情を求め、暮ら しの中にさまざまな樹種を取り入れたのである。松柏類、雑木類(葉物・花物・実物)の調和のとれたバラエティー は、盆栽の普及・発展になくてはならないものだった。
盆栽樹種の条件は、まず樹性が強健で、短命でないこと。次いて、切り込みに耐え、旺盛な芽吹きを示すこと。
しかも小葉性で、枝も細かく密に生じること。さらに、幹肌も古色を呈すること。例えば、同じ五葉松でも葉が長く よじれるものよりは、短く真っ直ぐなものが好まれる。真柏でも、葉が粗いものは退けられ、葉が細かなものが尊ば れる。黒松では幹肌が豪快に荒れることが求められる。
ところで、日本の盆栽樹種は黒松はじめいくつかの樹種が海外へ渡っているが、国際化の中でも日本に移入される 樹種はほとんどない。植物検疫などの難しい問題もあるようだが、今後はもっと盆栽樹種の交流がはかられてよいの ではないだろうか。
また、樹形を考えるときに、もっと樹種にふさわしい樹形が探求される余地もある。遠目にもあの樹種だとわかる ような樹形作りは、われわれが思う以上に重要かもしれない。


お書籍のご案内
盆栽芸術 -地-
盆栽芸術-天-の盆栽につづいて、”盆栽”の中で重要な役割を持つ”鉢”の本です。銘鉢・珍鉢など、小林國雄が今まで見て触ってきたものを一挙に公開。『盆栽芸術-天-』も好評発売中!